チャートを分析することを、テクニカル分析といいます。テクニカル分析とは何でしょうか?
砂上の楼閣理論とは
砂上の楼閣とは、心理的要素を重視した投資です。
熱狂した一般投資家が築き上げたバブル相場を砂上の楼閣と例えています。そして、この砂上の楼閣は一気に崩れる可能性もあります。この群集心理を理解し、相乗りする手法がテクニカル分析というものです。
簡単に言えば、テクニカル分析とは「美人投票」です。
ネットで美人投票があったとします。そして、一位を当てた人には賞金が出たとします。そうすると、群衆は他の読者が一位と思う平均的な美人を投票するようになります。
そして、最終的には実際の人気よりも票が集まっていきます。
これが砂上の楼閣理論の考え方です。つまり、将来より高い値段で買ってくれることを期待し購入すれば、さらに「おめでたい人」が当たらに加わっていくことを想定しています。
そして、これがどんどん続くと砂上の楼閣が形成され実際の値段よりも異常に高い金額になります。
これを予想していくのが砂上の楼閣理論です。
しかし、実際にはこの理論には穴があります。結局、群集心理なんて予想できないのです。
具体例:オランダのチューリップ・バブル
オランダのチューリップ・バブルは、1630年代に起こった経済バブルのひとつで、チューリップの球根が非常に高額で取引されたことが特徴です。このバブルは、当時のオランダで最も裕福な階級から一般市民に至るまで、多くの人々を巻き込みました。
チューリップにはモザイク病と呼ばれるウイルス性の病気にかかることがあります。しかし、このモザイク病にかかるとチューリップの花弁はモザイク模様になり色鮮やかな模様を呈しました。このため、このモザイク病に感染したチューリップをオランダ人は非常に重用し、非常に高い値段がつくようになりました。
商人や投機家たちは、チューリップの球根が将来的にもっと価値が上がると予想し、大量に買い占めることで値上がりを促しました。
最初は、チューリップの球根は普通の家庭でも手の届く価格で取引されていましたが、バブルが進むにつれて、価格は急激に上昇しました。最も高価な球根は、当時の年収に匹敵する価格で取引されるようになりました。
しかし、1637年に入ると、価格は急激に下落し始めました。多くの投機家が球根を売却し始め、市場は混乱状態に陥りました。最終的には、価格は急落し、多くの人々が財産を失うこととなりました。
オランダのチューリップ・バブルは、経済史上最も有名なバブルのひとつであり、今でも投機や市場の混乱が起こる際の比喩として使われることがあります。
結局チャート分析とは何なのか
チャート分析とは結局何かというと、群衆の小さな砂上の楼閣をチャートの分析から予測するものなのです。
ここまで読んできた人には分かると思いますが、結局群集心理など読めません。相場がどう動くかなど誰にも予測できないのです。
これをランダムウォークといいます。
ランダムウォークとはなにか
ランダムウォーク理論とは、株式市場の価格変動は完全にランダムなものであり、将来の価格の予測は不可能であるという考え方です。この理論に基づくと株式価格は過去の価格変動とは独立して決定され、将来の価格変動は過去の価格変動とは何の関係もないランダムな出来事によって決定されるとされています。
つまり、チャートの分析をしても無意味ということです。
猿がダーツで投資する銘柄を決めても、プロがどれだけ予測しても結果は変わりません。
結論
相場を予測することは無意味です。チャート分析をしても過去のチャートから将来を予測することもできません。
このため、チャート分析は無意味です。
ですので、相場を予測せずに長期投資することが重要です!
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